テスト動画を追記:2016/4/26

 YouTubeで360度ライブ配信ができるようになったという記事を見て興味を持ち、すでにTheta Sで試されている方もいて現時点でもSP360 4KとUVCドライバでそれっぽい事できるんじゃないかと思って試してみました

動きのない映像で申し訳ありません・・・。後ろにいる鳥、木やカーテンのゆれで感じ取ってください
スマホをお持ちの方はこちらをクリック後"YouTube"で開くを選択。e

※上の動画はYouTubeのライブ配信後に作成される動画の前後をカットしています。音声は私がライブ配信ソフトの設定をミスして録音できていません

 結論は、できることはできるが私の環境では、
・かなり画質が粗く、フレームレートが低い(黒帯分を含めて1280×720 5fps程度)
 特にパソコン側のCPU負荷が非常に高く、フレームレートが落ちる原因になっているっぽい
・上空にも穴があく(現在のSP360 4K用UVCドライバは360度配信用になっていない)
・ライブ配信は初めてだけど遅延は20~30秒以上 こんなものでしょうかね?
です。

 現在提供されているSP360 4K UVCドライバ(1440×1440/15fps出力を1280x720のパノラマ変換)では、360度用(パノラマ)映像は解像度は黒帯分を含めて1280×720(OBS Studioで表示される解像度)しかない。また、そのドライバでは真上の映像が一部カットされているため上空にブラックホールができる。

今回はTheta Sですでに試されている方がいて、私もその方法をまねて同じように確認しました。
Jeremy Sciarappa:YouTube 360° live streaming Tutorial (Ricoh Theta S)


パソコンの性能に左右され、フレームレートがかなり落ちます(たぶん)。私の環境ではOBS Studio取り込み(プレビュー画面)時点ですでにだいたい5fps、1~2秒遅延です。
※ノートブックでIntel i7-4710(3.05GHz)コア4ですが100%張り付きます


1.配信側に必要なもの
・配信用Windowsパソコン SP360 4KをUSBケーブル接続します。※SP360はUSB2.0です
・SP360 4K
・USBケーブル
・インターネット回線(今回の解像度とフレーム数で配信中は4~8Mbpsぐらい上り帯域を使用していました)
・映像配信用ソフト ※今回は無償ソフトOBSを使用
・SP360 4K用UVCドライバ ※Kodakサイトよりダウンロード

2.配信前準備
(1)パソコンにSP360 4K用UVCドライバのインストール、SP360 4KをWeb Camモードに変更
 手順は過去の記事「USBカメラとしての画質2880×2880を確認する - SP360 4Kレビュー(3)」をご確認ください。「3. (補足)ドライバーのインストール方法」とその下の「(1) パソコンにUSBケーブル接続時にWeb Cameraモードにする」だけ見ていただければわかると思います。

(2)YouTubeのライブ配信を有効にする
 すでにYouTubeの動画投稿ができている方はちょっと設定するだけ。
 現在のYouTubeアカウントで以下の設定でライブ ストリーミングを有効にします。
 https://www.youtube.com/dashboardで現在のYouTubeアカウントで「ライブストリーミング」-「イベント」を選択し、[ライブストリーミングを有効にする]を押します。※すでに有効になっている場合には[ライブイベントの作成]が表示されます。その後、アカウントの確認などが表示されますので画面に従ってスマホなどで確認コードを受取り、入力して有効にします。

(3)配信ソフトのインストールと設定
 今回はOBS Studioってのを使ってみました。他にあるんでしょうけど知りません
 4月26日時点のバージョンOBS Studio 0.14.1(Windows)で確認しています。

以降は上記動画を見ながらご確認ください。

・インストール
 https://obsproject.com/から「Get OBS Studio[Windows・・・]」を選びソフトをダウンロード(約36MB)、インストールを行います(デフォルトインストール)。OBSを起動後以下の設定を行います。
OBS画面参考
・シーン
 画面左下の「シーン」の下にある[+]をクリック。
 シーンの名前:適当に入力
・ソース
 画面下の「ソース」の下にある[+]をクリック、「映像キャプチャデバイス」を選択。
 「新規作成」で”SP360 4K”など入力し[OK]ボタン。
 「デバイス」は"PIXPRO SP360 4K UVC"(※SP360 4K UVCドライバインストール後に表示されます)を選択するとSP360で撮影している現在の映像が表示されます。 ※もし、映像がまったく表示されない場合は、パソコンにUSBケーブルで接続後のSP360 4Kの液晶画面に「Web Cam」と表示されていなければこちらを確認してUVCドライバが正常にインストールされているか、モードが変更されているか確認してください。

 [映像を構成]ボタンで以下の画面が表示されますので、Resolution 1440×1440、Unfold Modeを360のパノラマを選択
 2016-04-26 21_35_05-プロパティ

・映像サイズを設定
 上記でソースSP360 4Kが正常に認識していれば現在の映像が表示されます。
【映像が表示されなくなった場合】
 OBSのソース一覧に先ほど追加した「SP360 4K」文字の前に、◎のようなマークに斜線が入っていないか。入っている場合にはクリックして有効にしてください。
 ・SP360 4Kの液晶画面に「Web Cam」と表示されているか確認

 画面の左右が画面一杯になるように、上下は上を少し空けて下記映像のような感じ。とりあえず設定して、後でライブ配信しながらYouTubeの配信プレビュー画面を見ながら、引き延ばしや位置の調整がいいと思います。
 操作:映像を右クリックして「変換」-「画面に引き延ばして置く」を選択。または「変換」-「変換の設定」で以下のように表示されますので位置を数値で指定することも可能。試行錯誤が必要ですが、私の現在の設定は下のようになります。まだ上側の隙間をもうちょっと広げないと、歪んじゃってすけどね
 2016-04-26 21_36_11-シーン アイテム 変換

・YouTubeライブ配信準備
 YouTubeクリエイタツールから「ライブストリーミング」-「イベント」で[新しいライブイベント]ボタンを押す
 2016-04-26 21_45_46-ライブイベント - YouTube

 基本情報
 2016-04-26 21_46_12-新しいイベントを作成 - YouTube
  ・タイトル:適当に名称を入力
  ・公開設定:必要に応じて変更してください。デフォルトは「公開」で検索対象になりますのでご注意ください。自分だけのテストなら「非公開」、リンクを友達に教えて見せたいのなら「限定公開」を選択。
  ・種類:「カスタム」を選択していることを確認

 詳細設定
 2016-04-26 21_46_33-新しいイベントを作成 - YouTube
 360度動画:「このライブストリームは360度です」に☑をいれ、[予定を作成]ボタンを押す
 2016-04-26 21_48_59-YouTube
 [ストリームを選択]を押し、「新しいストリーム」を選択 ※次回はここで登録したものを選択すればいい。
 2016-04-26 21_49_31-YouTube
  名前:適当に入力。例:「SP360配信用」
  最大維持ビットレート:「3000Kbps~」を選択し、[選択を保存]ボタンを押す。
 (参考)ライブ エンコーダの設定、ビットレート、解像度
 2016-04-26 21_52_31-YouTubeぼかし
 「エンコーダを選択」で「その他のエンコーダー」を選択
  このとき「ストリーム名」に表示される文字列をあとでコピーします。

・OBS設定
 -配信
 2016-04-26 21_55_37-設定
  サービス:「YouTube / YouTube Gaming」を選択「
  ストリームキー:上記YouTubeライブ配信準備で確認したストリーム名をコピーします

 -出力
 2016-04-26 21_55_46-設定
  映像ビットレート:2,500から10,000に変更 ※6,000~9,000程度でもいいかも。

 -音声
 2016-04-26 21_55_59-設定
 マイク音声デバイス:「マイク[PIXPRO SP360 4k]」を選択。※OBS画面の画面下「ミキサー」には「マイク」として表示され「SP360 4K」には音声入力されません。また、まれに音声入力ができない場合にはWindowsの録音デバイスの規定値をパソコン内蔵のマイクやSP360 4Kに変更したりするとちゃんと音声が入力されたことがあります。
 2016-04-27 13_38_13-サウンド
 上記を表示させる前に、下のような画面が表示されたことがあるので私のパソコンで問題が起きてるっぽいですが・・・。
 2016-04-27 13_43_03-オーディオ拡張の問題


 -映像
 2016-04-26 21_56_12-設定
 出力(スケーリング)解像度:「1280×720」から「1920×1080」に変更
 FPSを30FPSから15FPSにします。「FPS共通値」を選択しとりあえず"15"と入力します。実質5fps程度なのでもうちょっと落とすとCPU負荷、上り回線の帯域を節約できるかもしれません。

3.配信開始
・OBS Studioで[配信開始]
 ボタンは「接続中」→「配信終了」に変わります。また、画面下に配信開始してからの時間、CPU負荷率や配信速度(kb/s)が表示されます。

・YouTubeライブ配信

 YouTubeクリエイタツールから「ライブストリーミング」-「イベント」、「ライブコントロールルーム」を選択。
 
 プレビュー
  画面の「ストリームの状態」に「良好(1080Pストリーミング)」を表示されていることを確認します。
 2016-04-26 22_52_36-YouTube
  ※このとき「ストリームの状態」に「データがありません」となっている場合にはOBS Studioで配信開始になっていないかストリーム名が間違っている可能性が高い。

 次に、[プレビュー]ボタンを押します。以下の画面が表示された場合は[OK]。
 com の内容_

 数秒~1分程度すると同じボタンが[ストリーミングを開始]ボタンになります。また、画面したのプレビュー画面の再生ボタンを押すと、グリグリうごかせる360度になった映像が表示されますので、このときにブラックホールの状態、映像のひずみ具合をプレビュー映像で確認しながらOBSで映像の位置、サイズを調整しします。
 2016-04-26 22_56_32-YouTube

 調整が終わりましたら[ストリーミングを開始]ボタンを押します。しばらくすると同じボタンが[■ストリーミングを中止]に変わり、ライブ配信が開始されます
 ※イベントが終了したら、[ストリーミングを停止] をクリックします。一度停止したイベントは再開できません。

4.360度ライブ映像確認
 YouTubeクリエイタツールから「ライブストリーミング」-「イベント」で映像を選択してご確認ください。
※配信しているパソコンでプレビューなどを表示しないようにしてCPU負荷が上がらないようにします。

 YouTube360度ライブ配信までの基本操作は以上です。

 補足:YouTube ライブに関するよくある質問

おまけ:SP360 4K固有の現象、ブラックポール部分に画像をはめ込んでごまかす
 1 (windows) - プロファイル_ 無題 - シーン_ 無題
 「360度動画に発生するブラックホールを封じ込める?! - SP360 4Kレビュー(4)」の時に作成した画像を貼り付けました。OBS画面下の「ソース」の下にある[+]をクリック、「画像」を選択。 「新規作成」で”画像下”など入力し[OK]ボタン。映像ファイルの指定を行いますので[参照]ボタンを押してpng,jpeg,gifなどを選択します。
その後上記のように映像が表示されますので横は幅いっぱいにし、縦はブラックホールの大きさに合わせて調整してください。追加したソース名を右クリック、「変換」を選択して回転などもできます(今回は上側の画像で”回転”させました)。以上
 このソフトは画像の透明部分もちゃんと合成してくれるようです

感想
 360度ライブ配信がこんなに簡単にできるってすごいなぁと。SP360 4Kをお持ちの方は試して友達にスマートフォンのYouTubeアプリから見てもらってみてください※動画なので見る方がご自宅などWiFi環境につながっているときにしましょう。高速なモバイルルータ(またはスマホのテザリング)とパソコンをリュックに背負ってライブ街歩き観光案内とか楽しいかも。CPU負荷が高いのでノートブックのバッテリーがどれだけ持つか微妙ですが。あと遅延がすごいので会話は電話になりますけどね。

以上