(2015/3/26)ループ撮影の撮影(保存)可能回数の目安を追記
Action Cam アクションカムの「ループ機能」はどんなもん?
今回のアクションカムには新たにループ機能が追加されました。決定的瞬間を撮り損ねないように長時間撮り続ける機能で、通常の録画とは異なり、1回の録画内で録画開始から設定したループ撮影時間超えた動画は消されます。
最初にいっておきますが、4Kのループ撮影(連続撮影)には温度上昇による撮影時間の制限があります。詳細はあとで。
ループ撮影ではメモリ容量が少なくてすむ利点がありますが、他にも1回の撮影でファイルが分割され、1つのファイルの長さが決まっているので、長時間録画の際に映像をあとからおおまかな時間(ファイルの時刻)で探せる、保存する単位(ファイルは1,5,15分単位で分割され、不要な時間のファイルを消せる(ただし、外ではスマホかライブビューリモコンが必要)のでいちいち動画をトリミングしたくない場合)といった利点があります。ちょっと無理矢理かな
実際にアクションカムでループ撮影する場合には以下のことを決定する必要があります。
1.1回の撮影で保存する最大時間
2.撮影時の解像度とフレームレート
3.バッテリーに応じた連続録画時間
1.1回のループ撮影で保存する最大時間
アクションカムで1回のループ録画で保存可能な最大時間は次の5つです。
(1)5分間(1分単位)
(2)20分間(5分単位)
(3)60分間(15分単位)
(4)120分間(15分単位)
(5)UNLIM[無制限](15分単位)
※カッコ内はその際に分割して作られるファイル単位の長さ(時間)で変更することはできません。
補足1:録画ファイルの作成と削除タイミング(ヘルプガイドより)
例:5分間に設定した場合
この場合、上記にあるようにファイルは1分単位に作られます(下図の1つの箱が1分間のファイルとします)
録画直後は(1)のファイルを新たに作成します(直後は(1)しかありません)。
5分をすぎると(6)が作られます。6分をすぎるころには次の(7)を作成する前に(1)を削除して録画を継続します。
※1回のループ撮影(1回の撮影開始から停止操作)では最大で設定したループ時間+ファイル単位時間(停止タイミングによって長さは異なる)が最終的に残ります。
補足2:ファイルが切り替わるタイミングで空白の時間(映っていない時間)が発生していないか検証
他メーカーのカメラで、ファイルが切り替わるタイミングで0.5秒ぐらいく映像が残らない状態になったことがありましたので、検証しみました。
結論:まったく空白の時間ありませんので上記ファイルの切れ目(ファイル単位、切替えタイミング)を気にする必要はありません。
今回の測定で最大でも0.06秒でしたので測定環境での誤差の範囲です。
検証方法:カメラにiPhoneのストップウオッチをガン見状態でLOOP撮影し、動画ファイル最後のiPhone表示時間と次の動画ファイルの最初のiPhone表示時間の差で確認します。この方法はiPhoneのストップウォッチ性能、リフレッシュレートに左右される試験方法ですが・・・。240fpsだと3~4フレームでiPhoneの時刻表示が変わる感じで60fpsぐらいなんでしょうかね(240fpsを1フレーム単位で確認するソフトが手元になく・・・)。
■測定結果一覧 ※設定は解像度4種類の”5分”なので1分間隔の動画ファイル6つの間(5カ所)を確認しました。
解像度とフレームレート:動画ファイル間の時間差(秒)5カ所
・XAVC S 4K 30fps 100Mbps:0.03、0.02、0.01、0.02、0.03
・XAVC S 1280x720 240fps 100Mbps:0.02、0.02、0.04、0.03、0.02
・MP4 PS(フルHD 60p):0.05, 0.06, 0.02, 0.04, 0.02
・MP4 800x480 240p:0.02, 0.01, 0.04, 0.02, 0.05
※録画開始時にメモリ容量が不足(おそらく1回の録画設定の長さと画質に応じたファイルサイズが不足)していると、カメラには「SHORT」文字が点滅、スマホには画面に「カメラに・・・」と表示され録画できません。カメラが勝手に過去のループ動画などを上書、削除することはありません。そのため、ループ録画の停止と開始を繰り返し行う場合、ファイルが増え続けるので適度に手動での削除は必要です。
2.撮影時の解像度とフレームレート
4Kでもハイスピード撮影でもループ撮影可能で画質の設定に制限はありません。ただし、4K で撮影すると私の環境(室温20度ぐらい、ケースなし)で30分で高温警告になり、約50分で強制録画停止になったので4Kではループ撮影(連続撮影)することは時間的に制限されますのでご注意ください。
(参考)
画質によってファイルサイズが異なるため使用するメモリ容量も異なります。例:16GBメモリで画質HQ(1920x1080 30fps)だと撮影時間の目安は125分なので、ループ時間"120分"が設定できると思ったのですが、録画開始すると"SHORT"となり録画開始されません("60分"設定なら問題ありません)。
その後、「ループを維持するためには実際の設定時間に加え 2 ファイル分の空きが必要です」とソニー使い方相談窓口からご回答をいただきました。 その情報と各画質毎の想定保存サイズとループ保存時間から計算して以下のような表を作ってみました。あくまでも目安ですので参考程度にしてください。画質設定の一部のみ計算しています(全画質は大変なのですいません)。
・ループ撮影の撮影(保存)可能回数の目安(2015/3/26追記)
※UNLIM(無制限)はメモリが空の状態で1回の撮影でループされる時間です
3.バッテリーに応じた連続撮影時間
あと、考慮するのはバッテリー消費ぐらいです。USB給電を用意できれば長く撮影できますが、バッテリーだと交換時に録画停止するしかありませんからね。
・バッテリーが挿入されていないと、USB給電されていて電源ON操作をしてもONになりません。ちなみに、電源がONになったあとでバッテリーを抜いても動作し続けます。
4.ループ撮影時間の設定変更
初期値のループ時間は5分になっていますので(画質もあわせて)必要に応じて変更してください。
●カメラ本体で設定する場合
(1)NEXTボタンまたはPREVボタンで[SETUP]を表示させてENTER
(2)同じように[L.OPT]を選び、ENTER
(3)ループ時間を選択して、ENTER
画質は[SETUP]-[VMODE]。さらに4Kやハイスピードにするためには[SETUP]-[V.FMT]で動画フォーマット(初期値はMP4)を変更してください。
スマホを使わずカメラ本体の設定を変更するには?
●スマホで設定する場合
(1)カメラとWi-Fi接続し、 を起動後撮影モードを「ループ」に変更。
(2)「各種設定」を押し、「ループ録画時間」を選びます。
SONY:スマホからアクションカムを操作する
■感想
今回4K撮影を長くしたのは初めてだったんですけど、4K100Mbps(60Mbpsも同じぐらい)撮影で30分後ぐらいに液晶に「HEAT」文字点滅、録画中の赤LEDが点滅、スマホには「カメラの温度が上がっています。撮影を終了してください」の表示。その後、撮影は続けられましたが開始から約50分後に強制録画終了しました。防水ケースなしかつ後ろのパネル開けてUSB給電の室温20度ぐらい?でしたがバッテリーが持ち続けるのが難しいぐらい熱くなっていました。4Kは長時間の撮影には向いていないんですね。
ループ撮影をアクションカムを買うサブ的な理由で、ドライブレコーダー的な使い方をする人もいるんでしょうね。4Kのドライブレコーダーなら鮮明でいいかもって思ったのですが、温度上昇の問題で実際には使えそうもなく残念です。いちいち設置するのがめんどいのでUSB給電と設置がワンタッチでできるとそういうニーズも増えるのかな(旅行だと景色撮影としても楽しみになるかもね)。ただ、万一の大事故の場合、専用機のようなGセンサーはなく手動で停止しないといけないので操作する人の状況に記録保存が左右されるので微妙ですが。
ちなみにKodak SP360はUSB給電開始すると自動で撮影開始、USB給電されなくなって約1分で停止、電源OFFします。シガーソケット経由であればいちいちON、OFFする必要はありません。
以上
Action Cam アクションカムの「ループ機能」はどんなもん?
今回のアクションカムには新たにループ機能が追加されました。決定的瞬間を撮り損ねないように長時間撮り続ける機能で、通常の録画とは異なり、1回の録画内で録画開始から設定したループ撮影時間超えた動画は消されます。
最初にいっておきますが、4Kのループ撮影(連続撮影)には温度上昇による撮影時間の制限があります。詳細はあとで。
ループ撮影ではメモリ容量が少なくてすむ利点がありますが、他にも1回の撮影でファイルが分割され、1つのファイルの長さが決まっているので、長時間録画の際に映像をあとからおおまかな時間(ファイルの時刻)で探せる、保存する単位(ファイルは1,5,15分単位で分割され、不要な時間のファイルを消せる(ただし、外ではスマホかライブビューリモコンが必要)のでいちいち動画をトリミングしたくない場合)といった利点があります。ちょっと無理矢理かな
実際にアクションカムでループ撮影する場合には以下のことを決定する必要があります。
1.1回の撮影で保存する最大時間
2.撮影時の解像度とフレームレート
3.バッテリーに応じた連続録画時間
1.1回のループ撮影で保存する最大時間
アクションカムで1回のループ録画で保存可能な最大時間は次の5つです。
(1)5分間(1分単位)
(2)20分間(5分単位)
(3)60分間(15分単位)
(4)120分間(15分単位)
(5)UNLIM[無制限](15分単位)
※カッコ内はその際に分割して作られるファイル単位の長さ(時間)で変更することはできません。
補足1:録画ファイルの作成と削除タイミング(ヘルプガイドより)
例:5分間に設定した場合
この場合、上記にあるようにファイルは1分単位に作られます(下図の1つの箱が1分間のファイルとします)
録画直後は(1)のファイルを新たに作成します(直後は(1)しかありません)。
5分をすぎると(6)が作られます。6分をすぎるころには次の(7)を作成する前に(1)を削除して録画を継続します。
※1回のループ撮影(1回の撮影開始から停止操作)では最大で設定したループ時間+ファイル単位時間(停止タイミングによって長さは異なる)が最終的に残ります。
補足2:ファイルが切り替わるタイミングで空白の時間(映っていない時間)が発生していないか検証
他メーカーのカメラで、ファイルが切り替わるタイミングで0.5秒ぐらいく映像が残らない状態になったことがありましたので、検証しみました。
結論:まったく空白の時間ありませんので上記ファイルの切れ目(ファイル単位、切替えタイミング)を気にする必要はありません。
今回の測定で最大でも0.06秒でしたので測定環境での誤差の範囲です。
検証方法:カメラにiPhoneのストップウオッチをガン見状態でLOOP撮影し、動画ファイル最後のiPhone表示時間と次の動画ファイルの最初のiPhone表示時間の差で確認します。この方法はiPhoneのストップウォッチ性能、リフレッシュレートに左右される試験方法ですが・・・。240fpsだと3~4フレームでiPhoneの時刻表示が変わる感じで60fpsぐらいなんでしょうかね(240fpsを1フレーム単位で確認するソフトが手元になく・・・)。
■測定結果一覧 ※設定は解像度4種類の”5分”なので1分間隔の動画ファイル6つの間(5カ所)を確認しました。
解像度とフレームレート:動画ファイル間の時間差(秒)5カ所
・XAVC S 4K 30fps 100Mbps:0.03、0.02、0.01、0.02、0.03
・XAVC S 1280x720 240fps 100Mbps:0.02、0.02、0.04、0.03、0.02
・MP4 PS(フルHD 60p):0.05, 0.06, 0.02, 0.04, 0.02
・MP4 800x480 240p:0.02, 0.01, 0.04, 0.02, 0.05
※録画開始時にメモリ容量が不足(おそらく1回の録画設定の長さと画質に応じたファイルサイズが不足)していると、カメラには「SHORT」文字が点滅、スマホには画面に「カメラに・・・」と表示され録画できません。カメラが勝手に過去のループ動画などを上書、削除することはありません。そのため、ループ録画の停止と開始を繰り返し行う場合、ファイルが増え続けるので適度に手動での削除は必要です。
2.撮影時の解像度とフレームレート
4Kでもハイスピード撮影でもループ撮影可能で画質の設定に制限はありません。ただし、4K で撮影すると私の環境(室温20度ぐらい、ケースなし)で30分で高温警告になり、約50分で強制録画停止になったので4Kではループ撮影(連続撮影)することは時間的に制限されますのでご注意ください。
(参考)
画質によってファイルサイズが異なるため使用するメモリ容量も異なります。例:16GBメモリで画質HQ(1920x1080 30fps)だと撮影時間の目安は125分なので、ループ時間"120分"が設定できると思ったのですが、録画開始すると"SHORT"となり録画開始されません("60分"設定なら問題ありません)。
その後、「ループを維持するためには実際の設定時間に加え 2 ファイル分の空きが必要です」とソニー使い方相談窓口からご回答をいただきました。 その情報と各画質毎の想定保存サイズとループ保存時間から計算して以下のような表を作ってみました。あくまでも目安ですので参考程度にしてください。画質設定の一部のみ計算しています(全画質は大変なのですいません)。
・ループ撮影の撮影(保存)可能回数の目安(2015/3/26追記)
想定サイズ/分→ | 126MB | 200MB | 853MB | 512MB | |
---|---|---|---|---|---|
HQ | PS,HS120/HS240 | 4K(100Mbps) | 4K(60Mbps) | ||
16GB | 5分 | 20回 | 13回 | 2回 | 5回 |
20分 | 4回 | 2回 | - | - | |
60分 | 1回 | - | - | - | |
120分 | - | - | - | - | |
UNLIM(無制限) | 90分 | 45分 | - | - | |
32GB | 5分 | 41回 | 26回 | 6回 | 10回 |
20分 | 9回 | 6回 | 1回 | 2回 | |
60分 | 3回 | 1回 | - | - | |
120分 | 1回 | 1回 | - | - | |
UNLIM(無制限) | 210分 | 120分 | - | 30分 | |
64GB | 5分 | 83回 | 53回 | 12回 | 20回 |
20分 | 19回 | 12回 | 2回 | 4回 | |
60分 | 6回 | 4回 | - | 1回 | |
120分 | 3回 | 2回 | - | - | |
UNLIM(無制限) | 465分 | 285分 | 45分 | 90分 |
3.バッテリーに応じた連続撮影時間
あと、考慮するのはバッテリー消費ぐらいです。USB給電を用意できれば長く撮影できますが、バッテリーだと交換時に録画停止するしかありませんからね。
(参考)ヘルプガイドより:1本の満充電したバッテリーを使用した場合の撮影時間
FDR-X1000V ・画質が4K30P:連続撮影時間:50分(50分)、実撮影時間:30分(30分)
・画質がHQ:連続撮影時間:115分(125分)、実撮影時間:70分(75分)
HDR-AS200V
・画質がHQ:連続撮影時間:115分(125分)、実撮影時間:75分(80分)
( )はWi-Fiリモコンが[OFF]のときの時間です。
Wi-FiやGPSをOFFすると、撮影時間を若干長くすることができます。温度が10度以下になると撮影時間は短くなります。
※USB給電について・バッテリーが挿入されていないと、USB給電されていて電源ON操作をしてもONになりません。ちなみに、電源がONになったあとでバッテリーを抜いても動作し続けます。
4.ループ撮影時間の設定変更
初期値のループ時間は5分になっていますので(画質もあわせて)必要に応じて変更してください。
●カメラ本体で設定する場合
(1)NEXTボタンまたはPREVボタンで[SETUP]を表示させてENTER
(2)同じように[L.OPT]を選び、ENTER
(3)ループ時間を選択して、ENTER
画質は[SETUP]-[VMODE]。さらに4Kやハイスピードにするためには[SETUP]-[V.FMT]で動画フォーマット(初期値はMP4)を変更してください。
スマホを使わずカメラ本体の設定を変更するには?
●スマホで設定する場合
(1)カメラとWi-Fi接続し、 を起動後撮影モードを「ループ」に変更。
(2)「各種設定」を押し、「ループ録画時間」を選びます。
SONY:スマホからアクションカムを操作する
■感想
今回4K撮影を長くしたのは初めてだったんですけど、4K100Mbps(60Mbpsも同じぐらい)撮影で30分後ぐらいに液晶に「HEAT」文字点滅、録画中の赤LEDが点滅、スマホには「カメラの温度が上がっています。撮影を終了してください」の表示。その後、撮影は続けられましたが開始から約50分後に強制録画終了しました。防水ケースなしかつ後ろのパネル開けてUSB給電の室温20度ぐらい?でしたがバッテリーが持ち続けるのが難しいぐらい熱くなっていました。4Kは長時間の撮影には向いていないんですね。
ループ撮影をアクションカムを買うサブ的な理由で、ドライブレコーダー的な使い方をする人もいるんでしょうね。4Kのドライブレコーダーなら鮮明でいいかもって思ったのですが、温度上昇の問題で実際には使えそうもなく残念です。いちいち設置するのがめんどいのでUSB給電と設置がワンタッチでできるとそういうニーズも増えるのかな(旅行だと景色撮影としても楽しみになるかもね)。ただ、万一の大事故の場合、専用機のようなGセンサーはなく手動で停止しないといけないので操作する人の状況に記録保存が左右されるので微妙ですが。
ちなみにKodak SP360はUSB給電開始すると自動で撮影開始、USB給電されなくなって約1分で停止、電源OFFします。シガーソケット経由であればいちいちON、OFFする必要はありません。
以上
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